シフティング -スムーズな移動-

シフティングによる演奏性の向上

シフティング(ポジション移動はヴァイオリン演奏において頻用される重要な技術です。

4オクターヴほどの広い音域を演奏することを可能にするだけでなく、弾きづらい音の並びのパッセージもポジションを臨機応変に使い分けることで弾きやすくなります。また、弦によって異なる音色を効果的に使い分ける際にも、ポジションを変えて演奏することが必要不可欠です。

柔軟性を保ち、移動時に指の圧力・弓圧/弓速を落とす

スムーズで正確な音高をつくり出すシフティングを実現するには、どのようなことに気を付ければよいでしょうか?

まずは、腕から手首・指先までが柔軟性を保った状態にするということが大切です。つまり、筋肉が硬直した状態ではなく、弛緩した状態である必要があります。

その上で、ポジション移動(シフト)する際に、弦を押さえている指の圧力をいったん抜いてから、弦の表面を指先で軽く触れ、滑らせるようにして所定のポジションに到達させます。そして到達してから再度、指で弦を押さえ音を出すようにすると、音程の精度を保ったスムーズなシフティングが可能となります。

*動作形状のイメージとしては、「鍵型 (ホチキスの芯 のような形状 )に移動する」などと形容することが可能で、生徒の皆様にはよくお伝えしています。

また、右手もシフティング時は左手と連動する必要があります。シフト時に弓圧・弓速を落とすとポルタメントが入らずに、明瞭で音楽的表現を損なわない演奏が可能となります。※上昇系のポルタメントは音楽表現の一環として、意識的に用いられる場合もあります。

ご参考になりましたら幸いです。

コラム一覧

前の記事
<1と4の指のフレーム

次の記事
>ヴィブラート -指の柔軟性-

関連記事

左手の脱力 -親指の対圧-
左手 -指の配置と圧力-

レッスンのご案内

ヴァイオリンレッスンについて

シフティングによる演奏性の向上

シフティング(ポジション移動はヴァイオリン演奏において頻用される重要な技術です。

4オクターヴほどの広い音域を演奏することを可能にするだけでなく、弾きづらい音の並びのパッセージもポジションを臨機応変に使い分けることで弾きやすくなります。また、弦によって異なる音色を効果的に使い分ける際にも、ポジションを変えて演奏することが必要不可欠です。

柔軟性を保ち、移動時に指の圧力・弓圧/弓速を落とす

スムーズで正確な音高をつくり出すシフティングを実現するには、どのようなことに気を付ければよいでしょうか?

まずは、腕から手首・指先までが柔軟性を保った状態にするということが大切です。つまり、筋肉が硬直した状態ではなく、弛緩した状態である必要があります。

その上で、ポジション移動(シフト)する際に、弦を押さえている指の圧力をいったん抜いてから、弦の表面を指先で軽く触れ、滑らせるようにして所定のポジションに到達させます。そして到達してから再度、指で弦を押さえ音を出すようにすると、音程の精度を保ったスムーズなシフティングが可能となります。

*動作形状のイメージとしては、「鍵型 (ホチキスの芯 のような形状 )に移動する」などと形容することが可能で、生徒の皆様にはよくお伝えしています。

また、右手もシフティング時は左手と連動する必要があります。シフト時に弓圧・弓速を落とすとポルタメントが入らずに、明瞭で音楽的表現を損なわない演奏が可能となります。※上昇系のポルタメントは音楽表現の一環として、意識的に用いられる場合もあります。

ご参考になりましたら幸いです。

コラム一覧

前の記事
<1と4の指のフレーム

次の記事
>ヴィブラート -指の柔軟性-

関連記事

左手の脱力 -親指の対圧-
左手 -指の配置と圧力-

レッスンのご案内

ヴァイオリンレッスンについて

2022年11月16日