弓の重心点:バランスポイント
今回は、弓の重心位置を意識したボウイングについて取り上げます。
弓の重心位置 〈バランスポイント〉を把握されたことはありますでしょうか?
弓の毛を上向きにして、スティックを人差し指などで支え、弓の重心の位置を把握してみましょう。平均的にはフェルール(フロッグ端の毛を留めている金属の部品)端から19cm辺りの弓が多いですが、弓ごとに異なるそれぞれのバランスポイントが把握できます。
バランスポイントによる調節
弓の構造上、元弓寄りは弓圧が強くかかり、反対に先弓寄りでは弓圧が抜け気味になります。
そこで発想としては、バランスポイントを分岐点に、元弓の方(元弓に近づくにつれて)では右手小指で弓の重さを支えるように弾きます。そして、先弓の方(先に向かうにつれて)では人差し指・中指(あるいは手全体で)を介してほんの少し圧力を加えます。
※「ほんの少し」であることが重要です。過度に弓圧を入れすぎると体全体のバランスが崩れ、理想的な自然な演奏から遠ざかってしまします。
一見単純ですが、とても重要な技術です。このような調節を行うことで、元弓で音が潰れるがために弓を過度に持ち上げるように浮かせたり、反対に先弓で必要以上に弓圧を加えすぎたりといったことをせずに、無理なく・自然に演奏できるようになってきます。
また、弓の傾け方の調節(元弓で多く傾け、先弓では傾けない)と併用するとより効果的です。
ダウンボウとアップボウが完全に揃ったボウイングは、音楽表現の幅を広めてくれますね。
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ボウイング -手首と肘の位置関係-弓の持ち方 -基本的な発想 -
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ヴァイオリンレッスンについて弓の重心点:バランスポイント
今回は、弓の重心位置を意識したボウイングについて取り上げます。
弓の重心位置 〈バランスポイント〉を把握されたことはありますでしょうか?
弓の毛を上向きにして、スティックを人差し指などで支え、弓の重心の位置を把握してみましょう。平均的にはフェルール(フロッグ端の毛を留めている金属の部品)端から19cm辺りの弓が多いですが、弓ごとに異なるそれぞれのバランスポイントが把握できます。
バランスポイントによる調節
弓の構造上、元弓寄りは弓圧が強くかかり、反対に先弓寄りでは弓圧が抜け気味になります。
そこで発想としては、バランスポイントを分岐点に、元弓の方(元弓に近づくにつれて)では右手小指で弓の重さを支えるように弾きます。そして、先弓の方(先に向かうにつれて)では人差し指・中指(あるいは手全体で)を介してほんの少し圧力を加えます。
※「ほんの少し」であることが重要です。過度に弓圧を入れすぎると体全体のバランスが崩れ、理想的な自然な演奏から遠ざかってしまします。
一見単純ですが、とても重要な技術です。このような調節を行うことで、元弓で音が潰れるがために弓を過度に持ち上げるように浮かせたり、反対に先弓で必要以上に弓圧を加えすぎたりといったことをせずに、無理なく・自然に演奏できるようになってきます。
また、弓の傾け方の調節(元弓で多く傾け、先弓では傾けない)と併用するとより効果的です。
ダウンボウとアップボウが完全に揃ったボウイングは、音楽表現の幅を広めてくれますね。
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