譜読み-音や全体の流れを確認-
まずはゆっくり、歌いながら
いきなり通常スピードで弾くのは難しいので、ゆっくり、一定のリズムで片手ずつ練習しましょう。この時、まだペダルは使わずに、音をしっかり出しながら指遣いや全体の流れを確認していきます。和音がある場合は、全ての音に間違いがないか、一つ一つの音符を確認しながら譜読みを行っていきます。
音を確認する際は心の中で歌うのも良いですが、実際に「ドレミ…」と声に出して歌うことでよりインプットしやすくなり、発表会などで暗譜する際にも役立つでしょう。
音符や記号を理解する
一般的な楽譜には、演奏方法について言葉の表記はなく、全て音符や記号を見ながら解釈していきます。それぞれの記号から、代表的なものをいくつか紹介します。
■強弱記号
・crescendo(クレッシェンド):だんだん強く
・decrescendo(デクレッシェンド):だんだん弱くなど。
■速度記号
・andante(アンダンテ):歩くような速さで
・allargando(アッラルガンド):だんだん強くしながら遅く
・lento(レント):遅く、ゆるやかに
■反復記号
・D.C(ダ・カーポ):曲の始めから終わりまで(あるいはfineという表示部分まで)繰り返す
・D.S(ダル・セーニョ):セーニョという記号が付いている部分まで戻り、fineという表示部分で終わる
また、音符にも、音を目立たせるという意味の”アクセント”や、音を短く切る”スタッカート”などさまざまな記号が付いています。これらの意味を解釈することで、より正確でスムーズな演奏ができます。
苦手な箇所の練習方法
リズムを変えてみる
音符が細かくて速い曲の場合、指がもつれたり、スムーズに弾くことが難しい時があります。例えば、ショパンの「幻想即興曲」や「革命」など、一小節内の音符数が多く、かつシャープやフラットが入っているとさらに弾きづらくなります。そんな時は、リズムを変えてゆっくりと弾く練習方法がおすすめです。
「幻想即興曲」の最初の部分だけ例に出しますと、
“ソラソファソドミ”
→”ソラーソファーソドーミ”または、”ソ・ラ・ソ・ファ・ソ・ド・ミ”
というように、間を伸ばしたり、スタッカートでゆっくり弾くのが良いでしょう。肘の位置が下がらないよう意識することや、指を良く取り替えることで、通して弾いた時に指の運びがスムーズになります。
間違える箇所は反復練習
通して弾いた時に何度も間違える箇所は、弾けるようになるまで何度も何度も繰り返して練習します。
上記で説明したリズム変え練習をしても良いですし、繰り返しゆっくりのスピードで練習して間違えずに弾けるようになってきたら、次は本来のスピードに戻して弾いてみましょう。少しでも音が抜けたり別の音を弾いてしまう場合は、両手で通して弾いた際にもまた同じ箇所で間違えてしまいます。最低5~10回は弾けない部分を練習し、身体に覚え込ませると良いですね。
一小節内の音符が多い曲以外にも、四和音などが多く出てくる曲はさらに難易度が上がります。正しい音を素早く出すためにも、難しい箇所は集中的に練習を行うと良いでしょう。
前の記事
<基礎練習
次の記事
>姿勢・構え方
関連記事
練習曲の選び方より上達するための近道
譜読み-音や全体の流れを確認-
まずはゆっくり、歌いながら
いきなり通常スピードで弾くのは難しいので、ゆっくり、一定のリズムで片手ずつ練習しましょう。この時、まだペダルは使わずに、音をしっかり出しながら指遣いや全体の流れを確認していきます。和音がある場合は、全ての音に間違いがないか、一つ一つの音符を確認しながら譜読みを行っていきます。
音を確認する際は心の中で歌うのも良いですが、実際に「ドレミ…」と声に出して歌うことでよりインプットしやすくなり、発表会などで暗譜する際にも役立つでしょう。
音符や記号を理解する
一般的な楽譜には、演奏方法について言葉の表記はなく、全て音符や記号を見ながら解釈していきます。それぞれの記号から、代表的なものをいくつか紹介します。
■強弱記号
・crescendo(クレッシェンド):だんだん強く
・decrescendo(デクレッシェンド):だんだん弱くなど。
■速度記号
・andante(アンダンテ):歩くような速さで
・allargando(アッラルガンド):だんだん強くしながら遅く
・lento(レント):遅く、ゆるやかに
■反復記号
・D.C(ダ・カーポ):曲の始めから終わりまで(あるいはfineという表示部分まで)繰り返す
・D.S(ダル・セーニョ):セーニョという記号が付いている部分まで戻り、fineという表示部分で終わる
また、音符にも、音を目立たせるという意味の”アクセント”や、音を短く切る”スタッカート”などさまざまな記号が付いています。これらの意味を解釈することで、より正確でスムーズな演奏ができます。
苦手な箇所の練習方法
リズムを変えてみる
音符が細かくて速い曲の場合、指がもつれたり、スムーズに弾くことが難しい時があります。例えば、ショパンの「幻想即興曲」や「革命」など、一小節内の音符数が多く、かつシャープやフラットが入っているとさらに弾きづらくなります。そんな時は、リズムを変えてゆっくりと弾く練習方法がおすすめです。
「幻想即興曲」の最初の部分だけ例に出しますと、
“ソラソファソドミ”
→”ソラーソファーソドーミ”または、”ソ・ラ・ソ・ファ・ソ・ド・ミ”
というように、間を伸ばしたり、スタッカートでゆっくり弾くのが良いでしょう。肘の位置が下がらないよう意識することや、指を良く取り替えることで、通して弾いた時に指の運びがスムーズになります。
間違える箇所は反復練習
通して弾いた時に何度も間違える箇所は、弾けるようになるまで何度も何度も繰り返して練習します。
上記で説明したリズム変え練習をしても良いですし、繰り返しゆっくりのスピードで練習して間違えずに弾けるようになってきたら、次は本来のスピードに戻して弾いてみましょう。少しでも音が抜けたり別の音を弾いてしまう場合は、両手で通して弾いた際にもまた同じ箇所で間違えてしまいます。最低5~10回は弾けない部分を練習し、身体に覚え込ませると良いですね。
一小節内の音符が多い曲以外にも、四和音などが多く出てくる曲はさらに難易度が上がります。正しい音を素早く出すためにも、難しい箇所は集中的に練習を行うと良いでしょう。
前の記事
<基礎練習
次の記事
>姿勢・構え方
関連記事
練習曲の選び方より上達するための近道